Archive for 7月, 2011

2011/07/31

アフリカを走る

SMILE AFRICA

今日はこのTシャツを着て、6時に起きてSMILE AFRICA  ~チャリティラン in Kibera~ というイベントに参加してきた。

チャリティランは、5kmの部と10kmの部があって、5kmの部は主にKiberaに住む子ども達がエントリー。

入賞すると学資や文具等がもらえるというもの。

私がエントリーしたのは10kmの部、目標は「走りきる!」

このイベントは日本の企業がたくさんスポンサーになっていて、高橋尚子さんをはじめ日本人も多く参加し、Nairobiにあるアフリカで2番目に大きいと言われるスラム地区Kiberaにて行われた。

Kiberaという所には、約100万人とも推定される人たちが約2.5㎢の土地にひしめきあって暮らしている。

離れて見るとトタンの茶色い屋根が一面に詰まっていて、最初見た時はここにそんなにも多くの人が暮らしているのかと、うまく頭の整理が出来なかった。

今日はそこに準備の段階からダンスミュージックが大音量で流れ、みんなが踊ったり走ったり自由に準備運動していた。

でもここはケニア、すべてがポレポレの国ケニア、こういったイベントでさえ時間通りに進むはずがない。

というわけで、まずは5kmの部から、予定より2時間遅れでのスタート!

子ども達、スタートダッシュむちゃくちゃ早い!本気で早い!

石がぼこぼこと突き出る赤土の上を、全力で駆け抜ける。

サンダルや裸足で走る子の姿もあった。片方の靴がスタート地点で脱げた子は、振り返らずにそのまま一足の靴のまま走り抜けて行った。

そんであっと言う間に帰ってきた。

最後まで全力で歯を食いしばりながらゴールする子ども達の姿に感動すると同時に、どんだけ苦しいんだとこのへんから不安になってくる。

私にとっては初めての10km走、アフリカの赤土のぼこぼこの大地で、予定より2時間半遅れで10時半よりスタート。

コースはKibera地区の横を走り、森林の方に抜ける片道5kmの折り返し。

ナイロビは標高が約1660mの都市、ただでさえすぐ息が切れて苦しいのに、スタート早々心臓破りの上り坂が。

知らなかった・・・。心が折れそうになる中やっと走ってのぼりきると、もうひと山発見。

最初の2.5kmで3つのお山に悩まされ、何度も「もーだめ、、、」と思ったけれど、右手に広がるのKiberaの家並みと、そのへんからひょっこり出てきて一緒に走ってくれるちびっこたちを見てると、走りきりたいなぁと思わされる。

苦しい所を抜けると、赤土の大地から突き出る石が少なくなり、きれいな緑が両手に広がる道へ出た。

石をよけて走らなくてもよくなったと思ったら、なんとそこからは牛のうんちをよけて走らなくてはいけないという試練。

すごい奇麗な景色なのに、見ていたのは牛のうんちばかり。

でも、どんどんよけるのがうまくなる。そして楽しくなる。

そんなこんなで、日差しも強く苦しかったけど、「Strong! Strong!」との声援を受け、時間はかかったけれど1時間13分で無事10km完走。

ゴール手前500mで出会ったちびっこ3人と、かけっこでゴール。

もちろん私がべべ。

でも今日、アフリカを走った!

最後の一枚は、Qちゃんとケニアの子ども。背景に、キベラの家並み。

2011/07/30

Mombasa訪問

7月26日〜7月29日の4日間、今後2年間住む事になる場所Mombasaを訪問。

学校への挨拶と住居の契約、生活環境の確認などなどしてきた。

Mambasaは、ナイロビからはバスで東へ約8時間の所にある、ケニアの第2の都市。

バスの窓からは、たまげるほど雄大な景色や、ケニアの人々の素朴な田舎生活や、らくだや牛、山羊をはじめとした放牧されてる家畜動物たちの姿が見えた。

他にも、いくつもの巨大な蟻塚や、なんと象の親子が散歩しているところまで。

8時間中5時間寝ていたのに、残りの3時間でこんだけ見れる。

ケニアはほんとに自然大国だと痛感。

そしてMombasaは暑かった〜。今はまだ夏に向かう前で涼しい時期だというのに、それでも太陽が照りつけると痛いくらい暑い!

Mombasaの中心は小さな島で、そこにはビルが立ち並んでいて、アラブ系のムスリムのケニア人たちが多く住んでいたり、ヨーロッパからの観光客も多いこともあって、肌の色も国際色も豊かな大都市。

私が住むのはその中心の島から北へマタツで40分程行ったところにあるBamburiという小さな町。

ケニアの人の素朴な日常生活ぎっしり詰まっているところ。

人がのんびりしていてとっても温かくて、そこにいるとNairobiにいるときに感じる危機感をほとんど感じなかった。

小さな喫茶店のチャイも、青空食堂のご飯も、馴れ馴れしく中国語でからかってくる兄ちゃんたちも、道を塞ぐ牛も、昼間っから原っぱで寝ている大人達も、日が暮れても子どもの声が聞こえるところも・・・ここが気に入った!

そして2年間働くことになる学校も、そこにいる子ども達も大好きになった。

たったの2日間行っただけで、学校の抱える問題はたくさん感じたし、これからの2年間もがくだろうな〜と予感。

でもそれ以上に楽しみがいっぱい。

何より生徒達のエネルギーがすごい。パワフルで、人なつっこくて、愛くるしい。

担当するクラスには、6歳〜18歳までの知的障害のハンディキャップのある生徒達が約20人在籍している。

元気いっぱい、歌で、ダンスで、ハグで迎えてくれた。

4日間の短い滞在だったけど、Nairobiに帰りたくないくらい、ここが大好きになってしまった。

美しい遠浅のビーチ。インド洋はじめまして。

生徒達。10畳くらいの教室に、生徒数約20名。ぎっしり!

これからよろしくね。

2011/07/21

Nairobiのスラム “Mitumba”

今日はMitumbaという所に行ってきた。

ナイロビには10年もの間このMitumbaに住む人たちに関わってきた宮田さんという日本人がいる。

今日はその人に案内をしてもらい、初めてスラムを訪れた。

宮田さんは、別名“チャイルド・ドクター”と呼ばれる人で、衛生的な生活環境にないこの場所の乳児死亡率を0,2%まで下げた人。

住民が医療にアクセスできる仕組みを作り、ケニアに住み続け支援を行っている。

「僕は医者じゃないんです。医者じゃなくても、ひとの命を救えるんですよー」とにっこり笑って話をしてくれた。

ここで今日一日過ごして思った事。

子ども達が明るい。ほんとに明るい。無邪気で、元気で、強く逞しい。

下水が溢れる家と家の間の細い路地を駆け抜けて走る。

拾ったゴミでおもちゃを創って嬉しそうに掲げて遊ぶ。

道ばたでごろごろ昼寝する。

大きい子は小さい子の面倒をしっかりみる。

手を繋いで、どこまでもどこまでもはしゃいでついてきてくれる。

今日見たどの場面を切り取っても、子ども達の本当にきらきらしてる顔が浮かぶ。

貧しく苦しい環境で生きているけれど、そのぶん心は豊かでしなやかなんだと感じた。

スラム街に、子どもの笑い声が響き、女性はお洒落をし、美味しそうな屋台も並ぶ。

想像していたよりもずっとずっと明るい光景だけど、でもその裏にはそれぞれの家庭の苦しい現実がある。

今日家にお邪魔して話を聞かせてくれた女性は、右半身の痺れから仕事を続けられなくなり、夫と子ども6人とここに越してきたそう。

トタンを張り合わせて創られた家の中には、窓も電気もなく、昼間なのに真っ暗だった。

夫の月収は3000ksh(約3000円)そして家賃は1000ksh(約1000円)。

ケニア政府からの支援等は何もなく、子どもを学校に行かせ、ご飯を食べさせる事がどれだけ苦しいか話してくれた。

朝はチャイ、昼はおかゆ、夜はウガリ(トウモロコシの粉を練ったもの。)が毎食だそう。

それ以外の物を食べれるのは、夫が何か食べ物を持って帰れた時だけ。

ここの生活が好きではないと、体が良くなれば前のように農業をして山で暮らしたいと、小さな声で話してくれた。

その横で、来客にはしゃぐ元気な子どもの姿。

それを見てほっとする反面、いつまでこの笑顔が続くのかと考えると、やはりこのままでいい訳はないと感じた。

お出迎えにきてくれた子ども達

Mitumbaにはトタン家と洗濯物が並ぶ

日常風景。Mitumbaにはパワフルママがたくさん。

どうしてもゴミの腐敗臭や下水の臭いが鼻につく。

最後まで見送ってくれた、かわいいかわいい子ども達。