Archive for 9月, 2011

2011/09/26

雨宿りと合法麻薬

すごいタイトル。

今日は仕事が終わってBamburiの町で用事を済ませ、さあ家に帰ろうという時に、すごい土砂降りの雨にあった。

急いで入った軒下が、Miraaを売るお店だった。

Miraaというのはケニアの合法麻薬で、メルーというケニア山に近い町に育つ木の枝のことを言う。

毎日朝早くメルーから新鮮な枝が、ケニア国内各地に送られているのだそう。

ケニアの人男性にとってはMiraaは楽しみの一つのようで、これまでも木の枝をかじっている人をしょっちゅう見かけていた。

時々マタツの運転手とかも、がじがじ食べてるから、やめてくれ〜と思ってた。

今日は雨宿りの時にお喋りした人たちが、Miraaをくれた。

ガムと一緒にかじるんだよ、とガムもくれた。

お酒と一緒に食べると、そりゃもう気分が良くなって、全然眠たくならないのだそう。

試しに少しかじってみたけど、そのまんま木の枝の味。

これを美味しそうに食べている人が、この国には沢山いる。

広告
2011/09/25

Mwaluganje Elephant Sanctuary

今週末はKwaleという町を訪れて来た。

KwaleはMombasaから南へ1時間半程行った、標高400m程の高地にある小さな町。

そこに住んでいる友人を訪れ、Kwaleのおすすめスポットに連れて行ってもらった。

ヤシの木に登ったり、村人手作りのヤシの実のお酒を初めて飲んだり、高地から臨む絶景スポットを巡ったり。

今日はMwaluganje Elephant Sanctuaryという場所へ行った。

その名の通り、象が生息しているとっても神聖な場所。

ウルルン滞在記で見ていたような世界を横目に、赤土の道をどんどん歩き到着。

ここがMwaluganje Elephant Sanctuary。息をのむような絶景だった。

緑と水辺が多く、広大な平たい大地は、象たちにとったら最高の場所。

最初行った場所からは象が見れなかったので、歩いてポイントを何度か変えてみると、3頭の象がご飯を食べている所を発見した。

遠くからでも分かるその存在感は、さすが象。

白い象牙がキレイで、ゆったりした動きがなんとも素敵。

歩いては象を探し、また歩いてはこの絶景をぼーっと眺め、結局4時間も歩いていたから、帰った時には体はへとへとだったけど、気持ちはすごく元気になってた。

Kwaleは居心地がよかったなぁ。

また行こう。

2011/09/22

J

Jについて。

Jは私と同じ今学期から新しく学校にやってきた、いたずらが好きで喧嘩っぱやい、でも根が優しい14歳(推定)の男の子。

小さい時に大きな火傷を負い、右手は不自由なく使えるけれど、左手は肘くらいの長さしかなく、左半身にまざまざとした火傷の跡と身体に障害が残ってしまった。

左手には特にコンプレックスがあるようで、隠そうとしたり人前で使いたくないようだった。

最初の数日は、Jが他の子にちょっかいを出すのを止めながら、他のSpecial unitの子ども達と比べたら明らかに生活力や理解力の高いJを見て、「なぜRegular classじゃなくて、Special unitなのだろう?」と思っていた。

でもその後分かったのは、Jはこれまで一度も学校に行った事がなかったということ。

KenyaではJのように教育を受けていない子ども達がまだまだ沢山いる。

初等教育8年(Primary school)と中等教育4年(Secondary school)は義務教育で無償化されているとはいえ、制服代や昼食代などの諸経費が払えなかったり、近くに学校がない等の様々な理由で親が子どもを学校へやれないケースが多いらしい。

Jのケースの理由は知らないが、これまで学校に行けなかったことで、もともと知的障害はないが学力遅滞が生じてしまったのだろう。

これまでの生活経験から20までの数字がカウントできても、「1」すら読めないJ。

丸すら書けないJ。

なので、まずはSpecial unitで基礎学習を積み、Regular classに移る事を目指そうという、いきさつだった。

 

Special unitを二分割してから、Jは私のクラスの生徒ではなくなってしまったけれど、なんだか気になる生徒の一人だった。

Jも何かとかまって欲しそうに、わざと私の前で他の子を殴ったり、食事してる横でほうきで掃除を始めたり、めんどくさいことを次から次へとしてくれていた。

そしていつも「ごめんなさい」と言えと言うのだが、絶対言わない。

 

昼休憩はいつも教材作りに時間をあてている私は、今日は日本から持って来てもらった鳴子についていたタグを再利用し、J用の教材をこしらえていた。

数字カードを紐に通していくだけの簡単なものだけど、数字が全く読めず、左手が自由に使えないJにはなかなかの課題。

作っている途中でやってきたJは、自分のためのものだと分かると、なんとも嬉しそうに照れて笑ってくれた。

この時点で内心かなり嬉しい私。

「左手もJの大事な手なんだから、こっちも使う練習しよう。」と話すと、ひねくれ者が「うん」とうなずいた。

さらに喜ぶ私。

そして私が作るのを手伝ってくれ、早速課題に挑戦していた。

「に、、、に、、、に!」と思い切り4とか8とか選んでたけど、楽しそうにしていたJ。

その様子を微笑ましく眺めていたら、空気が読めない他の先生が「昼休みなんだから外で遊べ!うるさくて寝れないわ!」とJを含め教室にいた生徒達を閉め出してしまった。

あれまあ。

シャツの襟をつかまれて連れ出される途中にJが「ティーチャータエコ」と呼ぶので見ると・・・。

あのJが、胸に手を当てて“ごめんなさい”のサインを示していた。

 

今日のちょっと嬉しい話でした。