フカヒレ

昨日は、友だちがモンバサに遊びに来ていたので、一緒にタウンをぶらぶら。

海を見ようと細道を抜けてみると、魚釣りから帰ってくるおじさんたちを発見した。

何やら大きい魚を運んでいるようす。

一体何の魚だろうかと行ってみると・・・

水揚げされていたのは鮫だった。

(この鮫、ホーディー・ジョーンズにそっくり。)

鮫のアンモニア臭が辺りにたちこめる中、死んでも未だ鋭い鮫の目に、ぞくっとした。

 

おじさん達に鮫の調理方等を聞き、他愛も無い会話をしたあと、あることを発見した。

料理番組で何度も見て来たあの高級食材、フカヒレのようなものが周りに沢山捨てられ落ちている。

「ちょっと、これ捨てるの!?日本では、ものすごい高級なんだよ!」

と大興奮の私に、日本人はこんなものを食べるのかと、みんながぞろぞろ集まって来た。

私はフカヒレがいかに高価で人気な食材かと語り、食べた事が無いからぜひ欲しいとお願いした。

それなら新鮮な物をと、とれたての鮫の頭を開き、フカヒレであろうはずの部分を切り取りだしてくれた漁師達。

血にまみれたその部分は、半月形のいかにもフカヒレで、私はそれを洗って天日干しして乾燥させればきっと作れるに違いないと、頭の中にはテレビで見るフカヒレスープが浮かんでいた。

うまくいけばまたもらいに来るねと、漁師達にお礼と別れを告げた。

 

夕方家に帰り、友だちが鮫臭と戦いながら、必死にフカヒレを洗う。

私は、インターネットで    “ フカヒレ 作り方 ” でGoogle検索をかけた。

すると、そのページに出て来たフカヒレの写真は、明らかに私たちがもらってきたそれとは違う。

そして一気に悟った。

ヒレではなく、エラをもらってきてしまったことを。

 

一瞬固まり、後はもう笑うしかなかった。

何で漁師が鮫の頭を開いて“フカヒレ”を取り出す姿を見て、疑問をもたなかったのだろう。

確実に“エラ”の部分を切り出していたのに。

あまりにも海岸に落ちていたそのエラが、フカヒレスープに浮かぶフカヒレの形にそっくりだったから。

 

その後、最後の悪あがきで “ フカエラスープ” “フカエラ 作り方” “鮫 えら 料理” 等とGoogle検索をかけるも空しくヒットせず・・・。

すさまじい臭いを放つフカエラは、ゴミ袋の中に納められた。

 

あの漁師達は、まだ今も鮫のエラが日本で大人気な食材だと思っているだろう。

部屋に残る臭いが鼻につく度に、漁師達に悪い事したなと思う。

 

 

高級食材発見に大興奮の、まだこの先起こる事を知らない私と少年。

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