転入生Fatume

とっても辛かった今週。

ケニアに来て、最も落ち込んで過ごした1週間だった。

記録とともに反省を込めて書き残そう。

 

月曜日

担任しているクラスに新たに2人の生徒が加わった。

名前はFatumaとSammy Jrという。(たまたまどちらもクラスに同じ名前の子がいて、ややこしいのなんの。)

Fatumaはかなりの美人さん。

知的障害のハンディキャップもなかなかに大きく、多動で落ちつけず、何でも物を口の中に入れてしまう。

身辺自立もほぼしていないので、これから頑張らなくてはいったところ、月曜日は様子見もかねて、ほとんどFatumaから目が離せなかった。

でも困った事に、その日は一緒にクラスを担任している教員が休みときた。

一人ではとても全員をみきれないと思い、寮母さんに来てもらい、一日一緒に過ごしてもらった。

 

火曜日

またまた同僚が休む。

助けてもらおうと思ったら寮母さんもいない。相談しようと思ったら校長先生もいない。

子ども達は張り切っていつもの倍くらいのパワーで全員出席。

仕方ないので安全第一で、授業もせずに子ども達と教室で遊んでゆっくりと過ごしていたけれど、何だか嫌な予感がずっとしていた。

そしてこんな日に限り、やたらうんちする子ども達。ああ。

わたわたとその世話に追われ、やっと一息つき、とある子に水を飲ませていた時に、事故が起きてしまった。

Fatumaが目の前でとんでもない形相で喉を詰まらせている。

まずいものを飲み込んでしまったにちがいないと思い、瞬間的に朝から何度も「Toka!!(出しなさい!)」と口から出させて来たビールやソーダの瓶の王冠が頭をよぎった。(王冠で遊ぶのが好きな子ども達が多く、机の上に沢山出していた。)

逆さにして背中を叩こうにも、Fatumaも苦しく抵抗するので抱える事もままならず、そのまま苦しみながら吐き出してしまった。

でも吐いても吐いても異物が出てこず、嘔吐物には血まで混じりだす。

少し落ち着いてからも、それまで常に動き回っていたFatumaがぐったりと私の膝の上から全く離れようとしないので、もう気が気ではなかった。

すぐに母親に連絡したい、病院に連れて行きたいと主張する私の意見は、他の先生達の認識とはズレがあるようで理解されにくく、「そんな大事に扱ったら、ややこしいことになる。」と言われ、とりあえず校長先生の帰りを待ち判断する事に。

膝の上でうなだれるFatumaへ申し訳なさばかりが募り、100時間ぐらいに感じられる長い長い待ち時間。

結局母親とは連絡がつかず、校長先生の許可をもらい、レントゲンのとれるタウンの病院まで、マタツに乗って、そしておぶって連れて行った。

レントゲン結果、異物は見つからず医者にもう心配しなくていいと言われた時、一気に体の力がへろへろと抜け落ちた。

 

水曜日

やっと同僚は来るが、Fatuma学校を休む。母親から電話があり、発熱したとの事。

一日経って冷静になり、教室環境の整備の甘さを含め、これまで自分のとっていた対応への反省ばかりがぐるぐると頭を巡る。

 

木曜日

Fatumaまた学校を休む。

 

金曜日

Fatuma登校。なんと再会が嬉しかった事か。

元気な様子を見て、心底心底ほっとして、やっと生きた心地がした。

苦しい思いをさせたし、私も落ち込んだけれど、嬉しい事にこの一件で、二人の間にはいい関係が芽生えていた。

私もFatumaの伝えたい事が早くも分かりだした気がするし、Fatumaも側に寄ってきて一緒に時間を過ごそうとしてくれている。

(動き疲れて寝るFatuma。)

月曜日の出会いからたったの一週間、この子は私にものすごいインパクトを与え、大事な事にたくさん気付かせてくれた。

無事で本当にほんとに、よかったよ。

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