Archive for 2月, 2012

2012/02/27

騒音問題

最近なんだか体も気持ちも調子がのらずで、バランスが崩れていた。

いろんな原因があげられるのだけれど、その中でも大きな原因と考えられるのは、夜の騒音問題。

10日程前の夜、家でゆっくりしていたら、いきなりケニアの流行の曲が次々に大音量で流れてきた。

どうやらアパートの斜め後ろの方から聞こえて来ていて、DJがマイクパフォーマンスまでしている。

ケニアの流行音楽は、どれもポップで奥行きがなく、ノリさえ良ければいいといったようなものばかり。

しかもそんなにバラエティーに乏しく、マタツやバスの中・クラブやバーでも、いつもヘビーローテーションで同じ曲ばかりがかかっている。

そんな曲がひっきりなしにかかってくると、うるさくて眠れないだけでなく、イライラしてきてもう大変。

結局初日の夜は2時頃に停電するまで、その大騒ぎは続いた。

 

それからというもの、毎晩8時くらいから、明け方までその大音量の騒音が続き、まともに寝られない日が続いた。

私、たいがいどんな環境でも寝れるんだけどな。

ここまで眠りにつけない日が続いたのは初めてかも。

毎晩その音楽が聞こえ始めると、ため息。

どんどんイライラが蓄積されていく。

夜に家でゆっくり休めないから、疲れがとれず、学校でも子ども達となんだかうまくいかない。

いらいら。

そして、どうでもいいけどDJのマイクパフォーマンスがへたすぎる。

また、いらいら。

 

とりあえずどうなっているのかリサーチしなければと、近所の人に聞いて歩いてみる。

世界共通、ママさん世代が地域の情報を握っている。

野菜売りのおばちゃんは、こういった。

「最近あるルオ族の人が亡くなってね。お葬式するお金を集めるために、夜パーティーしているのよ。3日もすれば終わるから。」

お!と、少し嬉しくなる。

でも近くの集落に住むママ達は、こういった。

「新しいバーができたのよ!だからこれから毎週続くわよ。一緒に行かない?」

・・・引っ越そう、と腹をくくる。

その後、BabyTaekoに癒されたくなって探すと、とある人の家にいたので私も混ぜてもらい、みんなに騒音問題について相談してみた。

すると皆から「なんで嫌なの?」と聞かれた。

あっけにとられ、うるさくて眠れないでしょと答えると、みんな大爆笑。

「ケニア人は、みんな気にしないのよー。」「むしろ良く眠れる!」「踊ればいいのよ。」などと言う。

そして実際に、その話をしていた最中も、相手の話が聞き辛い程の大音量でラジオからは音楽を流し、BabyTaekoはラジオの真横ですやすや眠っていた。

 

結局その騒音は8日間連夜続き、私を心身ともにいたぶり、先日しゅうっとあっけなく終わった。

結果は野菜売りのおばちゃんが正しく、ルオ族の風習による葬式の資金が足りない時にみんなからカンパを募るためのパーティーだった。

お金が無事集まったのか、やっと静けさが戻って来た。

日本で夜中にあんな音をたてたら、すぐに苦情が出てパトカーがくるだろう。でも、ケニア人で文句を言う人には会わなかった。

おおらかというか、繊細さに欠けるというか。

こちらでは、お客さんがいる時に、家で大音量で音楽を流すのも、もてなしの気持ちを表すのと、自分の家にはラジオやスピーカー等の贅沢機器があるのだということを誇示するためなのだとか。

今回は、身を以て文化の違いに降れ、なんとも言い難い感覚を味わった。

 

今日でケニア生活も早8ヶ月が過ぎた。

分かり合えないことも、受け入れ難いことも、こうしてたくさんある。

それでも自分の価値観と異なるいろんな “あたりまえ” があるということを知ることが大切なのかな、と思う。

騒音問題によるストレス生活を乗り越え、とりあえず近所のモスクから毎朝5時前に鳴り響くアザーンの放送が、かわいらしく思えるようになった。

2012/02/16

Aberdera National Park

2月11日土曜日、ケニア各地で奮闘する同期とひさびさに会い、日帰りサファリに出かけた。

場所はNairobiより北に約100km、海抜3000mの高地にあるAberdera National Park。

今ケニアは乾期ということで、枯れ草のベージュ色が広がっていた。

でもAberderaは水源地ということもあり、場所によっては山の緑もいきいきと濃い。

空気も澄んでいるし、水も澄んでいたAberderaの魅力は、滝の数々。

先ずは修行にぴったりのこの滝。スイカも一気に冷えそうな水の冷たさ。

二つ目の滝は、裏手が洞窟のようになっていて、また違った趣あり。

そして三つ目は、カメラのフレームに収まらない、計300メートルの高さを誇る三段滝。

この国立公園にも色んな動物がすんでいるのだけれど、開けたサバンナではないこともあって、動物に遭遇する確立は低い。

今回出会えた動物はバッファローを初めに、ウォーターバック、ブッシュバック、ダイカ等計10数頭のみだった。

じっと見つめ合った、ブッシュバックの雌。

Aberdera National Park、他の国立公園とはまた違った趣があり、いい時間が過ごせた。

 

Nairobiにての用事を全て終え、モンバサに帰って来た。

またここでポレポレ生活はじめます。

 

2012/02/12

Degoretti Special School

月曜から2日間かけて行われるボランティア総会というものに出席するため、今ナイロビに滞在中。

そして今回のナイロビに来る機会を利用し、公立の特別支援学校の見学に行って来た。

私の働く学校は私立の支援学校なので、これまでずっと公立の学校が見たいと思っていたけれど、普段は休みをなかなかとれないので、今回の機会を利用し長めに休みをとり、10日(金)に、ナイロビ市内のとある公立学校を訪れた。

Degoretti Special School は、ナイロビ市内から西へ約40分、小高い丘の上にあった。

学校は写真のように高い塀と鉄格子に囲われ、一体どんな所かと思いながら、鉄のドアをどんどんと叩いた。

門にはきちんとアスカリ(警備員)が常駐しており、身分や訪問の目的を告げると校長室に通してくれた。

突然の訪問にも関わらず、校長先生は快く学校の概要を説明し、私の質問に丁寧に答え、学校を案内してくれた。

きれいに整備・整頓された、すがすがしく明るい学校だった。

生徒数 370 教員数17

知的・聴覚・身体チャレンジ(校長先生はこの“チャレンジ”という言葉を使う事にこだわるのだと話しておられた。)の子ども達のクラスに加え、エイズ孤児の学級があり、一クラスが10〜30人で編成されていた。

話をした数人のどの教員も、専門に特別支援教育について学んだ経験があり、喜んで説明してくれたり日本の教育の様子を知りたがったりと意識の高さが伝わってきた。

学級は課題別に編成されていて、それぞれの学級は子ども達のニーズに合った掲示物で彩られていた。

教材教具も手作りの工夫されているものが多くあった。

これまで、公立の特別支援学校に対して、悲惨な話の数々を耳にし、勝手にイメージを作り上げてきていた。

けれど実際に自分の足で向かい、目で見て、肌で感じた事は、イメージとは大きくかけ離れたこと。

様々なケースがあると思うので、出来る限りたくさんの学校に足を運んでみたい。

 

それにしても、学校の環境の良さや、想像以上の教員の意識の高さに驚いた。

この学校は、ケニア政府の学校だが、FEED THE CHILDRENという大きなNGOにも支援されている。

私の学校と何が違うのだろうと考えると、お金の問題は必ず浮かぶ。

公立の学校教員は、私の学校の教員がもらう額の約5倍の給料をもらっている。

お金だけではないが、お金がいい仕事をするモチベーションに繋がるのはもちろんのこと。

低賃金で働く毎月の生活に困窮している私の同僚たちに、必要以上のクリエイティブな働きを求めるのは、酷なような気も最近している。

だが、お金の問題を、子ども達が思い切り学べる学習環境を用意できないことへの言い訳にしたら、そこで終わってしまう。

今の環境下で出来ることはなんだろうと、改めて見直している。