騒音問題

最近なんだか体も気持ちも調子がのらずで、バランスが崩れていた。

いろんな原因があげられるのだけれど、その中でも大きな原因と考えられるのは、夜の騒音問題。

10日程前の夜、家でゆっくりしていたら、いきなりケニアの流行の曲が次々に大音量で流れてきた。

どうやらアパートの斜め後ろの方から聞こえて来ていて、DJがマイクパフォーマンスまでしている。

ケニアの流行音楽は、どれもポップで奥行きがなく、ノリさえ良ければいいといったようなものばかり。

しかもそんなにバラエティーに乏しく、マタツやバスの中・クラブやバーでも、いつもヘビーローテーションで同じ曲ばかりがかかっている。

そんな曲がひっきりなしにかかってくると、うるさくて眠れないだけでなく、イライラしてきてもう大変。

結局初日の夜は2時頃に停電するまで、その大騒ぎは続いた。

 

それからというもの、毎晩8時くらいから、明け方までその大音量の騒音が続き、まともに寝られない日が続いた。

私、たいがいどんな環境でも寝れるんだけどな。

ここまで眠りにつけない日が続いたのは初めてかも。

毎晩その音楽が聞こえ始めると、ため息。

どんどんイライラが蓄積されていく。

夜に家でゆっくり休めないから、疲れがとれず、学校でも子ども達となんだかうまくいかない。

いらいら。

そして、どうでもいいけどDJのマイクパフォーマンスがへたすぎる。

また、いらいら。

 

とりあえずどうなっているのかリサーチしなければと、近所の人に聞いて歩いてみる。

世界共通、ママさん世代が地域の情報を握っている。

野菜売りのおばちゃんは、こういった。

「最近あるルオ族の人が亡くなってね。お葬式するお金を集めるために、夜パーティーしているのよ。3日もすれば終わるから。」

お!と、少し嬉しくなる。

でも近くの集落に住むママ達は、こういった。

「新しいバーができたのよ!だからこれから毎週続くわよ。一緒に行かない?」

・・・引っ越そう、と腹をくくる。

その後、BabyTaekoに癒されたくなって探すと、とある人の家にいたので私も混ぜてもらい、みんなに騒音問題について相談してみた。

すると皆から「なんで嫌なの?」と聞かれた。

あっけにとられ、うるさくて眠れないでしょと答えると、みんな大爆笑。

「ケニア人は、みんな気にしないのよー。」「むしろ良く眠れる!」「踊ればいいのよ。」などと言う。

そして実際に、その話をしていた最中も、相手の話が聞き辛い程の大音量でラジオからは音楽を流し、BabyTaekoはラジオの真横ですやすや眠っていた。

 

結局その騒音は8日間連夜続き、私を心身ともにいたぶり、先日しゅうっとあっけなく終わった。

結果は野菜売りのおばちゃんが正しく、ルオ族の風習による葬式の資金が足りない時にみんなからカンパを募るためのパーティーだった。

お金が無事集まったのか、やっと静けさが戻って来た。

日本で夜中にあんな音をたてたら、すぐに苦情が出てパトカーがくるだろう。でも、ケニア人で文句を言う人には会わなかった。

おおらかというか、繊細さに欠けるというか。

こちらでは、お客さんがいる時に、家で大音量で音楽を流すのも、もてなしの気持ちを表すのと、自分の家にはラジオやスピーカー等の贅沢機器があるのだということを誇示するためなのだとか。

今回は、身を以て文化の違いに降れ、なんとも言い難い感覚を味わった。

 

今日でケニア生活も早8ヶ月が過ぎた。

分かり合えないことも、受け入れ難いことも、こうしてたくさんある。

それでも自分の価値観と異なるいろんな “あたりまえ” があるということを知ることが大切なのかな、と思う。

騒音問題によるストレス生活を乗り越え、とりあえず近所のモスクから毎朝5時前に鳴り響くアザーンの放送が、かわいらしく思えるようになった。

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