Archive for 5月, 2012

2012/05/23

はじめてのお買い物

この学校に来て子ども達に会ってから早8ヶ月だか9ヶ月。

予想もできない事が次々起こるケニアの学校事情。

実は今タームが始まってすぐにまた障害児学級から教員がひとり減らされ、ついに約30の生徒に対して私ともう一人の同僚の2人だけになってしまった。

私は今まで見て来たクラスを離れ、もうひとつのクラスを担任している。

 

ないものやできないこと、不満を挙げだしたらきりがない。

けれどそんな中にいると自然と、現状の中で何ができるか、限られた自分の能力や経験から何を還元できるか、本当に必要とされていることはなにか、クリアに考えられることも多い。

 

子ども達が、もっと色んなものを見てそれに触れ、自分の生きる世界を知り、そしてそこから学ぶチャンスを得られるようにしたい。

簡単に言うと、子ども達の経験拡大とソーシャルスキル獲得を目指した取り組みを定着させる事。

それがいくつか据えている目標の中の、ひとつ。

 

そのためにこれまでは時間をかけて、いろんな方向から地固めをしていたけれど、今日やっと子ども達と一緒に一歩を踏み出せた。

したことは、ただの買い物学習。

学校から一番近いDuka(小さな売店)に、歩いて行き、それぞれが5kshの食べたいお菓子を買うという学習。

自分でも笑ってしまう程聞こえは簡単なのに、ここまでこぎつけるのになかなか時間がかかった。

校長先生や同僚の理解と協力を得ること。

取り組みのための資金の工面方法。

継続性のある活動にするために、たくさん根をはること。

安全面の配慮。

など、もろもろ・・・。

 

でもターム期間中に狭い学校の敷地からほぼ出られない寮の子ども達の、外に出た時の笑顔と生き生きした顔。

ぎゅっと握りしめたコインを、店員さんに渡して受け取ってもらった時の、ほっとした子の顔。

初めて自分で買ったお菓子を、食べないと言って一日ずっと眺めていた子。

門を出たとたんに走り出したらどうしようと思っていた子は、外に出ている間ずっと私の手をきつく握っていた。

 

自分のしようとしていることが本当に必要とされているのか、いくらかの不安があったけれど、答えをくれたのはやっぱり子ども達だった。

 

そして地域の人たちも、子ども達のことをまじまじと目をそらさずによく見てくれていた。

初めて見る子ども達の姿に、同僚が大興奮して喜んでいた。

小さいけれど、貴重な一歩。

今日だけは嬉しさの余韻にひたる。

 

これからしばらく、セントピーターズスクールは毎週水曜日がお買い物デー。

2012/05/19

Baby Taeko – almost 8 months old –

Taekoとたえこが二人でお留守番。

ひまだから、歌でもうたう?

わたし、のってきた!

だーだーだー!

 

Baby Taeko、おしゃべりが上手になってきた。

だーだーだーだー! わーおー! あー!

いろんな声を出しておしゃべりしている。

それが、顔に似合わずとってもドスの効いた重低音な声で・・・そのアンバランス感がまたかわいい。

 

ご近所さんでは、私たちTaeko&たえこは顔まで似ていると言われている。

Baby Taeko のママは、本当はたえこがTaekoを産んだんだろうと聞かれたと言って笑っていた。

Baby Taekoの肌の色は薄いブラウンで、どちらかというとママよりも私に近いと、みんなが言うのだとか。

何にしろ、私にとっては嬉しい限り。

 

2012/05/13

同期旅行

旅の記録第二弾は、4月の終わりに出かけたNakuru National Parkへの同期との旅行。

同じ時にケニアに足を踏み入れた同期の存在は、ケニア生活の中で本当に大きな支え。

それぞれ活動のフィールドや志は違えども、数ヶ月に一回顔を合わせるとほっこり和み、色んな話が出来る。

 

今回のサファリでは、9人の同期の内都合のついた7人で、国立公園内のキッチン付きロッジに二泊し、ゆっくり過した。

気の置けない仲間と昼間はサファリ、夕方からご飯を作って美味しくいただき、夜は遅くまで飲むという最高の贅沢。

サプライズで誕生日のお祝いもしてもらい、嬉しい限りだった。

プレゼントでもらった似顔絵Tシャツ。

 

ありがたいなぁと心からみんなに感謝し、そして迎えた旅行2日目。

この日は早朝のサファリを終えてからみんなでお弁当を作り、ナクル湖が展望できるBaboon Hillという丘へピクニックへ出かけた。

その丘の名の通り、バブーン(ヒヒ猿)に気をつけてねとドライバーさんに言われてはいたものの、お弁当のおにぎりと唐揚げが楽しみで大して気にもせず一番に車を降りた私。

よさそうなベンチ目掛けて、皆より数メーター先を歩いていた。

両手には、おにぎりの入った袋、おかずの入った袋等をたくさん持ってルンルンで歩いていた。

 

すると背後から、どっ どっ どっ と、地鳴りのような音が聞こえて来た。

振り向くと、これまで見た中でも最も大きなバブーンが、二足歩行でものすごい形相で私に向かって走ってきている。

まるでキングコング。

やられる!(イメージ画)

 

瞬時に逃げる姿勢に入ったが、もう逃げられない事は感じていた。

そして同時に、バブーンが欲しいのは私ではなくお弁当であるという天才的な直感が働き、反射的に持っていた袋から手を離した。

私が手を離したと同時にバブーンは袋をひとつ鷲掴みにし、私から強奪して走って去って行った。

あぶなかった・・・。

 

ガクガク震える膝で仲間の方を振り向くと、皆がこちらを見て呆然と立っていた。

バブーンが私に向かって行く瞬間を皆見ていたが、驚きと衝撃で、誰一人声が出なかったそうだ。

結局自分の身は自分で守らなければならないことを痛感した出来事。

 

バブーンの襲撃により失ったものは、ポテトチップスの大袋一つと塩、そして仲前への依存心。

ケニアに来てから経験した、最も恐ろしい出来事だった。

いつの日かこの仲間と、この出来事を思い出して笑いながら、またお酒を飲むのでしょう。

忘れられない旅行となった。

 

最後に

Baboon Hillからのナクル湖の眺め。

そしてぴったりと寄り添い歩くシロサイの親子。

今日は日本は母の日。

お母さん、いつもありがとうね。