新年度

2013年度 第一タームが始まり、早くも半月が経過。

子ども達が徐々に学校に戻ってきて、少しずつ賑やかになってきている。

でもこれまでの賑やかさとは格段に違い、私だけかもしれないが少し淋しい空気を感じている。

 

Kamau、Fatuma、Faith、J、Jumaa、Salmaと、よく関わっていた多くの生徒が、他の学校へと転校してしまった。

彼らはあるNGOによって学費支援を受けて通学していたのだが、そのNGOの判断によって公立の特別支援学校へ行く事になった。

というのもそのNGOは、支援している子ども達を全員、学校寮に入れると決めた。

そうなると、私立校であるセントピーターズの寮費は高いので、公立校への転校はやむをえないということだった。

 

私もよくやりとりしているNGOなので、去年の学期末にはこの件について幾度も話し合った。

ほとんどの親が転校と、我が子を寮に入れる事について反対していた。

NGOの言い分は、“保護者が子ども達を養う力に欠けている。” “地域の環境が、障害のある彼らが育つのに適していない。” 等。

本当に最後の最後まで保護者達は反対していたが、結局はNGOの判断を受け入れるか、断って子どもを学校にやれなくなるかの2択であり、受け入れる他はなかったと保護者達は話している。

 

ケニアでは、障害者が働いたり余暇を過ごせる場所は本当に少なく、学校卒業後は彼らは家族とともに地域で生きて行かなければならない。

この地域の環境が彼らにとって適しているのかどうかと聞かれれば答えに困る。

でも、適しているかどうかではなく、ここが彼らの産まれた場所であり、多分これから先も生きて行くであろう場所である。

そこで生きる力というのは、その場所をよりよく知り、周囲の人たちと良好な関係を築いて、育まれていくと思う。

 

Kamauはいつも学校が終わったら日が暮れるまで地域をうろつきまわるのでちょっとした有名人で、いつもうまいこと誰かにお菓子を買ってもらったりしていた。

Fatumaは母親が忙しくなかなか学校に迎えに来られないので、近所の人たちが協力してかわりばんこにお迎えに来てくれるなど、みんなに可愛がられて育っていた。

Faithは脳性麻痺で身体障害がありながらバイクで通学してくる。数人のドライバーは彼女の身体の特徴を自然に理解していて、Faithがバランスをとりやすい様に抱えてバイクに乗せるのがうまかった。

 

学校の敷地内での限られた人間関係の中では、学べない事や育たない力がある。

いろいろな考えがあるのは分かるが、このNGOが正しいと信じて行った決断は、彼らの将来に大きく関わること。

悲しいけれど、もう先生として彼らに関わる事はできなくなってしまった私は、どうかどうか、少しでも明るい未来につながります様にと願うのみ。

 

 

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全く関係ないけれど、あまいものが食べたくなって作った、フライパンケーキシリーズの新作 “りんごケーキ”。

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