Archive for 8月, 2012

2012/08/17

子どもを学校に行かせるか、それとも刑務所へ行くか

トップ記事のタイトルが目に入り、買った今日の新聞。

“Take your children to school, or go to jail”

内容は、新しい法律の下では、保護者は子どもを学校に行かせなかった場合は、最大一年間刑務所に入れられるか100,000ksh(約10万円)の罰金を課せられるようになるというもの。

 

ケニアの学校システムは、nurseryと呼ばれるいわゆる日本で言う幼稚園にあたるものが3年間、 小学校にあたるprimary schoolが8年間、そしてその後 secondary schoolが4年間という構成になっている。

Primary schoolは義務教育で無償だけれど、それでも制服代やノート代等が払えない等の理由、働き手として使われているなどの理由で、学校に迷えていない子どもがまだまだたくさんいる。

ましてや年間約30,000ksh前後の学費のかかるSecondary schoolともなると、学校に行きたくても行けない子どもの数はぐんと多くなる。

この新法律が示す学校とは、nurseryからsecondary schoolまで。

学校に行けない子ども達の家庭環境は、もちろん貧困層。

一冊20kshのノートを買う事も苦しい家庭に、100,000kshの罰金の支払いができるはずがない。

では罰金が払えなくて保護者が刑務所に入れられた場合は、誰が子どもの面倒を見て学費や生活費を払うのか。

無謀で空っぽな、現実味と思いやりにかけた政策。

読んでいて、言葉の通りにあんぐり口が開いた。

 

この国のリーダー達は社会の底の方が全然見えていないみたい。

子ども達や国の未来を思い、子ども達みんなに教育を本当に与えたいなら、考えるべき事はもっと他にあるだろう。

・・・と、憂えてみたりして。

2012/08/13

ついに

撮れた!

ずっと撮りたかった写真が、撮れた!!

 

これ。

拡大するとこう。

 

 

ケニアは男性同士も、よくこうして手をつないで歩く。

オフィス街で、スーツをビシっと着こなした男性二人が、なかよく手をつないで歩いている事もある。

 

日本では手をつなぐのは、恋人同士や小さな子どもやお年寄りと歩く時くらい?

でもこっちでは性別・年齢関係なく、こうしてよくみんな手をつないで歩いている。

なんか可愛い。

こんなところにも習慣の違いがあるんだな。

 

 

 

 

〜おまけのワンショット〜

 

手繋ぎ写真を隠し撮りしていたところ、気付かれてしまい・・・

日本では珍しいんだと説明したところ。

「こっちはこんなのも普通だぜ!」と、撮らせてくれたサービスショット。

なかよしですね。

 

2012/08/12

田舎に泊まろう〜ポコモ族の村Ngao編〜

週末に、ジローさんの実家へ遊びに行かせてもらった。

ジローさんは、私と同じようにケニアで働く日本人ボランティアの同僚。

日本人のような名前だけど、ケニア人。

ほんとうに心の温かい素敵な人で、尊敬しているケニア人の一人。

彼の初めての子どもが一ヶ月になったお祝いをするとのことで、友人についてNgaoという村に行って来た。

ケニアでは赤ちゃんは最初の一ヶ月は家の中で過し、一ヶ月後に初めて教会へと外出するというのが一般的。

赤ちゃんが初めて教会に行くという日は、日本のお宮参りのように、こちらでとても大切にされているイベントである。

 

Ngaoという村は、モンバサから北へ200kmくらいの場所にあり、ポコモ族の人たちが主に住んでいる。

ジローさんの長男Ocean君の一ヶ月のお祝いのため、お家には親戚が集まっており、とっても賑やかだった。

皆とても優しく暖かい人たちばかりで、どこを見ても子どもたちがワンサカ!

土作りの家、電気もなくランプの灯りで過す夜、これまでの人生一の満天の星空、そしてそこで出会った人たちの織りなす空気にとっても和まされた。

 

小さな体で懸命に生きているOcean君と初対面し、改めて命ってすごいなと感動。

翌日の教会に向けて、Ocean君のママは前日より髪型のセットに余念がなかった。

私も便乗して、編み込みをしてもらったり。

薪運び体験したり。

ポコモ族の伝統ダンスを一緒に踊ったり。

一緒に料理したり。

子ども達と日が暮れるまで遊んだり。

 

この村が好きだ、と思った。

ケニアをさらに好きになった二日間だった。

 

お世話になったジローさん一家。

ジローさん一家、そしてOcean君の人生に、たくさんの幸せがきますように。